教授挨拶

第二外科科長、中島です。平成27年3月に外科学講座第二教室の教授に就任しました。診療科長として皆様にご挨拶申し上げます。当教室は外科分野の中で、心臓血管外科、呼吸器外科・小児外科の三領域を担当しています。それぞれの診療グループが専門分野を生かしながら、患者さんを中心に密に連携して診療にあたっています。

近年の外科治療の進歩は目覚ましいものがあります。患者さんの負担を少しでも和らげるように、呼吸器外科では胸腔鏡手術が、小児外科では腹腔鏡手術などの鏡視下手術が発達してきました。心臓血管外科ではステントグラフト内挿術などの血管内治療やオフポンプバイパス術などが広まってきています。当科ではこれらの新しい手術も、安全を確保しながら最大限取り入れ、最高水準の医療を提供できる体制としております。また手術後もその効果が長く継続するような方法でなくてはなりません。5年先、10年先を見据えた長期成績に耐える方法を常に意識しております。  ただこれらの新しい手術が、すべての患者さんにとってベストというわけではありません。病気の治療には手術以外の方法も含め、多彩な選択肢を検討できるようになりました。患者さんの年齢、体力、併存症はもちろん、ご家族の様子や、お仕事などの社会的な状況によっても、最適な治療は患者さん毎に異なります。

私たち病院スタッフは、新しい手術についてもわかりやすい言葉で、危険性も含めて十分な説明を行ないます。このようなインフォームドコンセントが、患者さんとの信頼関係を築く基礎と考えております。そして、その患者さんにとって最も望ましい方法は何かを一緒に考え、時には患者さんと一緒に悩み、患者さんのご希望も最大限尊重して方針を決定するようにしています。

85歳や90歳を超える患者さんも手術を受けられる時代となりました。人工透析の患者さんも増えてきました。このような高齢、重症の患者さんでも自立して日常生活に戻れるように、リハビリ、栄養などの医療チームと密に連携を取りながら患者さんが中心の医療を提供していきたいと思っております。患者さんが自分の判断だけで外科医を訪れることはほとんどありません。かかりつけ医や病院の内科医、小児科医からの紹介がほとんどです。このような紹介元の先生方とは十分な連絡を取って、退院後もスムーズに治療を継続できるよう心がけております。

外来でも入院中でも、気になることがあればご遠慮なくお尋ねください。少しでも疑問が解決し、病気の不安が解消するよう患者さんに寄り添っていきたいと考えております。