当科の特徴は、心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科といった、外科領域としてはいずれも専門領域としてみなされている多領域をカバーしていることです。
初期研修(1年目・2年目)
当科での研修は、当院研修プログラムに従い行われます。
研修は外科領域の研修の一環となりますが、基本的にはいずれか1領域(希望する場合複数領域をローテーションして)の研修となります。各領域の主治医グループの一員として、手術はもちろん、さまざまな治療・診断手技、術前・術後の管理などに参加し、経験を積むこととなります。
第二外科では成人や先天性の心疾患、大血管疾患、末梢血管疾患、呼吸器、縦隔腫瘍、および小児外科疾患に対する治療が行われているわけですが、これら疾患に対する手術、インターベンションを含む外科治療、および術後急性期管理から退院にいたるまでの全身管理などを通して外科としての患者の診かた、考え方を学びます。
当科で扱う疾患
後期研修から専門医取得
3年目以降では、医局に籍をおき外科医師として研修をしていくこととなります。このひとつの目標としては専門医の取得があります。
2018年より新専門医制度への移行が行われ、外科専門医はこの基本領域のひとつとなりました。新専門医制度における修練目標では、以前と同様、術者または助手として
- 消化器、腹部内臓 50例
- 乳腺 10例
- 呼吸器 10例
- 心臓・大血管 10例
- 末梢血管 10例
- 頭頚部・体表・内分泌外科 10例
- 小児外科 10例
- 外傷の修練 10点(研修参加など含む)
- 各分野における内視鏡手術 10例
と、広い範囲にわたる経験が必要となります。また学会への参加、学会や論文での発表などの学術活動も目標として掲げられております。
修練においては基幹施設および複数の関連施設をまたぐ、「修練プログラム」へ各医師がエントリーし、それぞれのプログラムに従い専門医取得のため修練を行うこととなります。当科はこの新専門医制度をうけて、山梨大学医学部第一外科、および山梨県内外の関連病院と合同で、「山梨外科領域専門研修プログラム」を立ち上げております。このプログラムでは、消化器・一般外科はもちろん、心臓血管・呼吸器・小児外科といった専門分野それぞれに関しての研修を選択することができます。施設についても県内、県外の様々な施設との連携を行っており、外科医師としての様々な目標、将来像に対応できるような体制を整えております。
外科専門医の取得後は、各分野の専門医取得(心臓血管外科専門医、呼吸器外科専門医といった、サブスペシャリティ専門医は卒後10年での取得を目標とします)、あるいは臨床・基礎研究などといった、さまざまなキャリアパスに対応する準備があります。
当科での研修を希望されるかた、お話だけでも聞いてみたい方、当科へ遠慮なくご連絡ください。
医局長 榊原賢士
TEL:055-273-9682
FAX:055-273-6767
山梨県外科領域専門医研修プログラムについてもご覧ください。